Instagramを活用した集客が建設業界にとって有益であり、アルゴリズムを意識した運用が集客戦略を高めるうえで重要なポイントとなることは理解できたでしょうか。しかし、「どのようにInstagramの運用を行うべきかわからない」という方も多いはずです。そこで今回は、Instagramを活用した自社ブランディングの確立により、お施主様や新規顧客との信頼性強化から営業活動に結びつき、最大限の集客効果を得た成功事例を紹介していきます。
D社は、53年以上にわたり「想い」と「物語」をひとつにした住まいづくりを提供する地域特化型の工務店であり、2019年以前は年間20棟の契約受注でしたが、2023年には年間30棟の契約受注を獲得するまでに成長した企業です。
2019年頃から来店予約と契約数が伸び悩んでおり、集客において危機感を抱いていました。また、SNSプロモーションの可能性を感じながらも、SNS運用のノウハウ不足により最初の一歩が踏み出せない状態でした。
そこで、当社がSNSコンサルティングに入り、画像や動画の編集から投稿までの一手に担い、業界内でもいち早くInstagramのプロモーションに着手することとなります。
着手した施策としては大きく分けて「家づくりを具現化したコンテンツ制作による世界観づくり」と「お施主様とエンドユーザー双方向のコミュニケーションづくり」の２つです。
ビジネス感よりもD社が大切にする「家づくりを具現化」するコンテンツに焦点を当てた企業の強みを映し出すことで、認知から興味を持ってもらうための世界観の演出がポイントでした。「平均いいね数が400」と高いユーザーロイヤリティを誇るプラットフォームに進化を遂げ、Instagramを見たユーザーから「こんな家を建てたい」という声が増加し、完成見学会やイベントの際は、来場経路の8割以上は「Instagramから」というアンケート結果を獲得しました。
インスタライブでは、実際にお家を建てたお施主様の生の声をお届けすることで、ユーザーにお家づくりのイメージを感じてもらいながら、お悩みを解消できる双方向のコミュニケーションを大切にした深い信頼関係を築き上げています。その結果、ハウスメーカーでのお家づくりを検討していた方がD社との契約に進むなど、営業活動に結びつく好評なコンテンツの確立による購入者層の拡大と最大限の集客効果を見込めたのです。
株式会社Trust Lead 代表取締役 江島 和城
2018年リクルート住まいカンパニー(SUUMO)では、不動産会社60窓口・工務店20窓口を担当。建設業界の集客領域・採用領域に課題を抱えるクライアントに多く出会い、最適な集客がSNSと確信し、個々のニーズに合わせたインサイトデータが閲覧できるSNS分析ツール「Pegasus」を開発。SNSマーケティングを活用した新しい集客により工務店を助けるため、株式会社TrustLeadを設立。わずか2年の間に3000アカウントの分析結果を基にコンサルティング事業を展開し。現在では集客に苦しむ工務店経営者からの相談が絶えない。
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