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2025.05
16

【工務店・ハウスメーカーのためのInstagram集客戦略】成果を出す投稿術、データ活用、アカウント成長の秘訣

工務店のためのSNS集客コラム

住宅業界では、人口減少や物価高騰などにより競争が激化しており、従来の広告頼みの集客では安定した成果が得られにくい状況となっています。このような状況下で、安定的に集客できる手法の確立が求められています。そこで重要となるのが、自社の資産となるオウンドメディア、中でも多くの人が情報収集に活用しているInstagramです。

本記事では、工務店様・ハウスメーカー様がInstagramを活用して集客の成果を最大化するための具体的な戦略として、集客につながる投稿内容、データに基づいた改善方法、アカウントを成長させるための施策、そしてリアルな口コミの重要性について詳しく解説します。

なぜ今、Instagram集客が重要なのか?

住宅会社選びの基準はインスタ

現代の消費者は、商品やサービスを選ぶ際に企業の公式情報だけでなく、第三者の評価や口コミを非常に重視する傾向があります。特に住宅業界では、株式会社Titusが2018年3月にPR TIMESで公開した「住宅業界の最新集客事情」に関する調査によると、住宅会社選びに最も参考にした媒体としてInstagramが約70%(69.8%)を占めており、他の媒体を大きく上回っています。これは、Instagramが写真や動画を中心に、具体的なイメージや「リアルな暮らし」を伝えるのに適しており、口コミのプラットフォームとしても非常に有効だからです。

また、今後の主要な住宅購入層となるZ世代は、インターネットやスマートフォンが当たり前の環境で育ったデジタルネイティブです。彼らは、企業の公式情報よりも他者のリアルな意見や体験談を意思決定の参考にします。Instagramは、このようなZ世代へのアプローチにも不可欠なツールとなっています。

このように、Instagramは単なる情報発信ツールではなく、リアルな口コミを集め、信頼を獲得するための重要なプラットフォームとして、現代の住宅業界の集客において欠かせない存在となっています。

集客につながる投稿内容:顧客フェーズに合わせた情報発信

Instagramで集客成果を出すためには、「投稿したいもの」を投稿するのではなく、マイホームを検討し始めた人々が「必要としている情報」を発信することが重要です。顧客の検討段階に応じて、適切な情報を提供することで、アカウントへの訪問やその後のアクションに繋げることができます。

Instagramの投稿内容は、主に以下の2つのフェーズに合わせて使い分けることが効果的です。

マイホームを検討し始めた人への投稿内容
  • 認知フェーズ
    • マイホーム検討初期段階のユーザーは、家づくりの基礎知識や暮らしの情報、どのような工務店・ハウスメーカーがあるのかなどを収集しています。
    • このフェーズでは、家づくりの基礎知識やノウハウ、施工事例といった情報を発信し、アカウントを訪れるきっかけを作ります。
    • 投稿形式としては、フィード投稿に加え、フォロー外のユーザーにも表示されやすいリール投稿が認知拡大に有効です。
  • 興味関心〜理解フェーズ
    • 情報収集が進み、興味のある工務店・ハウスメーカーの目星がつき始めたユーザーは、具体的な施工事例や会社の信頼性、自分たちの理想の家が建てられるかなどを深く理解しようとします。
    • このフェーズでは、詳細な施工事例や、リアルな口コミといった情報が求められます。
    • インスタライブを活用して、ユーザーからの質問にリアルタイムで答え、疑問解消や信頼醸成を図ることも効果的です。
    • オープンハウスや相談会などのイベント告知も行い、実際の来場へと繋げるための導線を設計します。

このように、顧客のフェーズに合わせて投稿内容や形式(フィード、リール、インスタライブなど)を使い分けることが、効果的なSNS集客には不可欠です。

投稿の効果を最大化!データ活用で継続改善

必要とされる情報を発信するだけでは十分な集客効果は見込めません。投稿の効果を継続的に高めるためには、データに基づいた改善が不可欠です。

データを活用したインスタの投稿改善のプロセス

以下のステップで投稿改善を進めることをおすすめします。

  1. インサイト確認: Instagramのインサイトデータ(リーチ数やいいね、保存数など)を確認し、反応が良かった投稿と悪かった投稿を特定します。
  2. 分析: 反応が良かった投稿に含まれる「要素」を詳細に分析します。例えば、1枚目の写真、投稿のテーマ、キャプションの表現などを検討し、どのような要素がユーザーの反応を引き出したのかを推測します。同時に、反応が悪かった投稿の原因(写真が暗い、文字が多いなど)も分析します。
  3. 改善: 分析で明らかになった効果的な要素を今後の投稿に意識的に取り入れ、反応が悪かった要素は避けるようにします。

このプロセスを繰り返し、継続的に投稿の改善を行うことで、ターゲットユーザーに「刺さる」コンテンツの形が徐々に見えてきます。

また、競合他社の成功事例を参考にすることも有効です。フォロワーが多くエンゲージメント率が高いアカウントの投稿内容、ビジュアル、投稿頻度などを分析し、自社アカウントに取り入れられそうな要素を探ります。ただし、単に模倣するのではなく、自社の強みやブランドイメージに合わせてアレンジすることが重要です。

データに基づいた継続的な改善は、Instagramアカウントをユーザーにとって価値のある存在にし、最終的に来場や問い合わせといった具体的な成果に繋がります。

アカウントを成長させ、集客に繋げる3つの施策

投稿内容の質を高めることに加えて、アカウント自体の成長と集客力を強化するためには、以下の3つの施策を実践することをおすすめします。

Instagramアカウント成長と集客のための3つの施策
  1. ハッシュタグの活用:
    • 投稿内容に合わせたハッシュタグを付けることで、そのテーマに興味を持つフォロワー以外のユーザーに投稿を届けることができます。
    • 特に、「# [自社施工エリア] + 工務店/ハウスメーカー」(例:#広島工務店)のような地域名と業種を組み合わせたハッシュタグは、その地域で家づくりを検討しているユーザーにピンポイントでアプローチするために非常に有効です。
  2. エンゲージメントの向上:
    • エンゲージメントとは、ユーザーの「いいね」「保存」「コメント」「シェア」といった反応のことです。
    • Instagramのアルゴリズムでは、エンゲージメントが高い投稿は「価値がある」と判断され、「発見タブ」に表示されやすくなります。これにより、フォロワー外の多くのユーザーに投稿を見てもらえる機会が増えます。
    • キャプションでユーザーに質問を投げかけてコメントを促したり、「いいね」や「保存」をお願いするといった工夫がエンゲージメント向上に繋がります。
  3. ストーリーズ・ハイライトの活用:
    • 24時間で表示が消えるストーリーズは、最新の見学会情報やキャンペーン情報などをタイムリーに発信するのに適しています。
    • ストーリーズには外部サイトへのリンクを貼る機能があり、イベントの告知と同時に申し込みページへの導線をスムーズに確保できます。
    • 特に重要な情報(資料請求ページなど)や、長期間見てほしいイベント情報などは、ハイライト機能を使ってプロフィールページに残しておくことで、問い合わせやアクションに繋がる導線を常に維持することができます。

これらの施策は基本的ながら効果が期待できます。全てのアカウントで同じ成果が得られるとは限らないため、実際に試しながら自社のターゲット層や目的に合った最適な方法を見つけ、継続的に取り組むことが集客力をさらに高める鍵となります。

リアルな口コミの力:Instagramが新しい口コミの場に

前述の通り、Instagramは単なる情報発信ツールではなく、リアルな口コミが集まる重要なプラットフォームとなっています。現代の消費者は、企業の公式情報以上に、実際に利用した第三者の声に信頼を置く傾向があります。

住宅は人生で最も高額な買い物の一つであり、消費者は非常に慎重に情報収集を行います。Instagramで投稿される施主様のリアルな声や、実際に住んでいる家の写真・体験談は、「この工務店なら安心して任せられる」という信頼感を消費者に与え、購買行動を後押しする強力なトリガーとなります。施主様の細かなこだわりや、住み始めてからの満足度など、企業の宣伝では伝わりにくいリアルな情報が伝わる点も大きなポイントです。

Instagramで口コミを効果的に活用するためには、施主様が投稿しやすい環境を整えることが重要です。例えば、自社アカウントの投稿に「# [自社名] 工務店」のようなハッシュタグを記載しておくと、施主様も投稿時に同じハッシュタグを利用しやすくなります。また、施主様が投稿された写真や体験談を自社アカウントでリポストして紹介することで、その内容の信頼性を高め、より多くのユーザーに届けることができます。

公式発信だけでなく、施主様のリアルな声を活用することで、企業の信頼性や親近感を高め、幅広いターゲット層からの共感を得ることが可能になります。これは、集客の強化だけでなく、競合との差別化にも繋がる重要な取り組みと言えるでしょう。

最後に

Instagramを活用した集客は、短期間で劇的な成果が出るものではありません。しかし、本記事でご紹介したような顧客フェーズに合わせた投稿内容の設計、データに基づいた継続的な改善、ハッシュタグ・エンゲージメント・ストーリーズ活用といったアカウント成長施策、そしてリアルな口コミの活用を地道に続けることで、Instagramは広告費に頼らない安定的な集客基盤を築くための強力な資産となります。

ぜひ、これらの戦略を取り入れ、Instagramを効果的に活用して集客成果を最大化し、厳しい時代でも勝ち残れる会社を目指していただければ幸いです。

今回ご紹介した内容を、より分かりやすく動画でまとめています。ぜひこちらもあわせてご覧ください。


 

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■ABOUT

株式会社Trust Lead 代表取締役 江島 和城 

2018年リクルート住まいカンパニー(SUUMO)では、不動産会社60窓口・工務店20窓口を担当。建設業界の集客領域・採用領域に課題を抱えるクライアントに多く出会い、最適な集客がSNSと確信し、個々のニーズに合わせたインサイトデータが閲覧できるSNS分析ツール「Pegasus」を開発。SNSマーケティングを活用した新しい集客により工務店を助けるため、株式会社TrustLeadを設立。わずか2年の間に3000アカウントの分析結果を基にコンサルティング事業を展開し。現在では集客に苦しむ工務店経営者からの相談が絶えない。