インスタライブは多くの工務店にとって、ハードルが高いと感じられがちですが、適切な戦略と準備を行えば、その効果を大いに高めることができます。最大限の成果を上げるためには、「事前告知」、「双方向のコミュニケーション」、「アーカイブでシェアする」の3点が重要です。そこで今回は、インスタライブを最大限活用し、見込み客や来場予約の獲得につなげる具体的な方法を実例を交えて紹介していきます。
まず、配信日が決まったら、事前に複数回にわたって告知を行っておくと、より多くのユーザーに視聴してもらうことができます。例えば「インスタライブまであと〇日」といったカウントダウン形式の告知は、視聴率を高め、視聴忘れを防ぐ効果がある。また、質問スタンプを用いて、質問を集めておくと前もって回答を用意できるので、回答を期待する視聴者からの注目も高まりやすいです。
次にインスタライブで最も重要とされるのは、ユーザーとの双方向のコミュニケーションです。ただ自社が伝えたい情報を一方的に伝えるのではなく、視聴者からの質問にしっかりと時間をかけて答えることが大切です。よくある質問は十分に回答の時間をとり、良質なコメントは共有して感謝の言葉を伝えるとユーザーからの印象がグッと向上します。インフルエンサーやお施主様を巻き込み、成果を上げた工務店の例では、お施主様のご自宅を撮影場所として、お施主様と住まいに特化したインフルエンサーがコラボした結果、自社を認知していなかったユーザーにも一気に認知を拡大し、フォロワーのみならず、見学希望者が前年比で40%増加しました。さらに、購入を間近に控える顕在顧客はもちろん、直近の購入を検討していない潜在顧客にとっても、リアルな第三者の意見が見学会への来場意欲を最大限に引き出す成果が得られ、反響や具体的な問い合わせが獲得へとつながりました。リーチ数、保存数、フォロワー数の増加からアクション数が増加するほか、発見タブに表示されやすくなる好循環も生まれます。
最後に、配信を見逃した方や内容を見返したい方のために、時間や場所に縛られず、長期間に渡った露出や情報提供を可能にするアーカイブ機能も利用することが重要です。
これらの３つの取り組みが、インスタライブの効果を最大限に発揮することで、認知度やリーチを大きく拡大させ、問い合わせや来場予約の獲得率向上へとつながっていくのです。
株式会社Trust Lead 代表取締役 江島 和城
2018年リクルート住まいカンパニー(SUUMO)では、不動産会社60窓口・工務店20窓口を担当。建設業界の集客領域・採用領域に課題を抱えるクライアントに多く出会い、最適な集客がSNSと確信し、個々のニーズに合わせたインサイトデータが閲覧できるSNS分析ツール「Pegasus」を開発。SNSマーケティングを活用した新しい集客により工務店を助けるため、株式会社TrustLeadを設立。わずか2年の間に3000アカウントの分析結果を基にコンサルティング事業を展開し。現在では集客に苦しむ工務店経営者からの相談が絶えない。
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